社会で自動車本来の役割を終えた後、自動車はリサイクル部品として、また資源に戻されることで、新しい生命が吹き込まれます。
私達は一台一台の使用済自動車を丁寧にリサイクルすることで、再び社会へ戻します。
リサイクルをする際に忘れてはならないことは、自動車への敬意と感謝の心です
前処理
部品のリサイクル
資源分別
自動車がリサイクルされるまでの流れ
入庫された使用済自動車は、自動車リサイクル法に基づいた弊社ガイドラインに沿ってリサイクルされます。
使用済自動車の他に事故車、不動車など、あらゆる状態の車輌にも対応できる運搬車両が揃っており、また業者に限らず一般ユーザーの依頼にも心のこもった対応をさせて貰っております。
自動車リサイクル法に基づき処理される全ての使用済自動車は、いつ、どんな処理がされたかを電子マニュフェストシステムへ登録し、管理されます。
使用済自動車の燃料タンクには残留した燃料が残っています。引火性が高いので火災や爆発につながる危険性があるため、工場で処理を行う前には必ず、残った燃料を専用の設備によって抜き取ります。
自動車リサイクル法上、車輌に搭載しているエアバッグは適正に処理がなされなければなりません。私達の工場ではエアバッグを車上展開する方法によって処理を行っています。爆発音と危険を伴う作業のため、防音シートと警笛等で安全を確保して作業を行っています。
自動車のエアコンに使われている冷媒、フロンガスは地球温暖化を引き起こす科学物質です。大気に放出することなく、専用の回収機で回収し専門業者によって破壊されます。この工程ではフロンガス回収と同時にエンジンオイル、ブレーキオイル等の油脂類も回収します。
使用済自動車といえども、まだ十分に使える部品はたくさんあります。資源に戻す前に使える部品は取り外し、リサイクル部品として国内外の市場へ送り出します。取り外された部品はチェック、テストが行われ、保証期間を設けることで多くのお客様からの信頼の声を頂戴しております。
自動車に使われている主要な金属はボディや足回りに使われている鉄類、アルミニウム(エンジンやミッション、ラジエター等)、銅線(配線等)です。またコンピューター基板にも希少金属がちりばめられています。それらを手ばらしと重機(マルチ解体機)によって分別し回収します。
マルチ解体機によって素材を取り終えた自動車ガラは、大型のプレス機によって圧縮され、シュレッダー会社へ引き渡されます。シュレッダー会社では自動車ガラを更に細かな分別を行いリサイクルします。
自動車には多品目の金属や非鉄金属、レアメタル、またガラスやプラスチックといった樹脂素材が使われています。私達は使用済となった自動車からそれらの素材を、人間の手でそして重機を使って、適切な方法で取り外し、できる限り再利用しやすい状態まで分別をおこないます。そのためには素材の見分け方、知識も必要となります。手間の掛かる作業ではありますが、地球環境保全は私達の重要なミッション。限りある資源を再利用するためにも、決して手を抜くことはならない重要な業務です。